演歌「還暦」を唄う男性陣
★ 常々から晴れ女を自認する私ですが、今回のカルチャーは悔しいけれどやや小雨模様となりました。
それでもありがたいことに50余名のご参加をいただき、時間厳守で予定時刻ピッタリに始めることができました。
第3回目ともなると、常連さんにはもちろんのこと、ネットで検索して遠方からみえた方もいらっしゃるので
すべての方に楽しんでいただけるようにと、苦心惨憺した欲張りメニューになりました。
唱歌を合唱するみなさん
★ 講習曲は下総松戸節、秋田おばこ、五島さのさの3曲。
下総松戸節の歌詞にあるように、日本橋から松戸宿までの距離は約6里(24キロ)です。
「ハアー ここは松戸よ 江戸から六里」
私がこの松戸節を作るにあったって、ゴロのいいこの歌詞を最初にもってきたのは
とにかく、みなさんにこの曲を覚えていただきたかったからです。
秋田おばこの歌詞は話しかけ調で、とても素朴なものですが
音域がひろく節回しはかなり複雑で難しい曲です。
難度でいうとまさにウルトラCですね。
今回は時間の関係で、みなさんにさらりと解説し、さらりと唄っていただきましたが
もっと丁寧に教わりたいと思われた方は私のところまで(笑)・・・・この曲は得意中の得意なんですよ。
五島さのさは西物(にしもの)なので、唄うというよりも節をつけて語るような意識が大切です。
とても味わいのある曲で、これも私の大好きな曲です。
ところで、今回も私が強調したのは、節回しなどの技巧はもちろんですが
声がどこからどのように出て、その時に身体のどこの筋肉や関節が使われるかを知ることの大切さです。
十人十色といわれる声は、もともとは喉頭原音(こうとうげんおん)と呼ばれる弱々しい小さな音なのですが
身体を鍛えて発声のコツを会得すれば、力強い響きのある美しい声にすることができるのです。
一言でいえば、良い声は健康な身体から作られるということですね。
お友達の歌コーナーでは、みなさん揚がらずにしっかり唄っていましたね。
舞台の高いところで唄うよりも、おなじ目線の位置で大勢の人が見ている前で唄うのって、なかなか大変なんですよ。
そして、みんなで歌おうコーナーでは民謡、唱歌、歌謡曲、10曲あまりを唄いました。
とくに今回は東日本大震災のあとなので、明日に向かって力強く生きようという気持ちで「上をむいて歩こう」も唄いました。
いつも思うのですが、みんなで声をあわせて歌うと、なんだか幸せな気分が高まってきますね。
声を出す爽快感と、みなさんの気持ちがひとつになれることの喜びが二重にも三重にもなるからでしょうね。
民謡「銚子大漁節」を唄う
★ さいごは私の唄コーナー
秋田追分の歌詞は「春の花見は千秋公園 キタサノサ」が一般的に唄われていますが
私は「別れていまさら未練じゃないが 気にかかる」の方を好んで唄っています。
前者では秋田名所自慢の明朗なこの唄も
後者の歌詞で唄うと、哀愁をおびたしみじみとした悲しい唄になります。
まさに、歌詞により唄のイメージががらりと違ってくる代表的な例といえましょう。
私の大好きな、そして得意な民謡の一曲です。
そしてリクエストをいただいた新相馬節。
未曾有の大難、地震と津波、そして原発との三重苦にみまわれた相馬地方のみなさまを悼んで
謹んで唄わせていただきました
最後になりましたが、皆さまよりいただきました義援金は
松戸市を通じて被災地へお届けするよう手続きいたしました。
次回は秋に開催いたしますのでよろしく。
本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
唱歌を合唱するみなさん