2010年10月13日水曜日

長持ち唄

歌は世につれ、世は歌につれ・・・・この宇宙時代に民謡とはいかにも古いと思われるでしょうが(笑)
しかし、民謡がのどかに野山に響いていたほんのわずかな以前に、私たちの先祖たちは鍬で畑を耕し、鎌で稲を刈っていたのです。

私たちの世代は、その懐かしい風景を知っている。
コンバインの時代になっても、懐かしさだけは心の中にそっとしまってあるようです。
時代はかわっても、婚礼の席に呼ばれて長持ち唄を、こわれて歌うことがよくあります。そのようなときが、「民謡は日本人の心の故郷」という感慨にひたれるときのような気がします。

結婚式のお仕事はとっても楽しい。

まず若い新郎新婦に会える。それはうれしいことです。
そして、お二人からありがとうといわれるんです。そのときが感激です。

婚礼のハイライトは新郎新婦の入場です。
まぶしいほどの光の中で静かに長持ち唄の尺八伴奏の音が流れ、私にも緊張が走ります。

新郎新婦の、披露宴の入り口から席に着くまでのタイミングを計りながら演奏します。
会場の広さなどもまちまちなので、事前にリハーサルも行うんですよ。

披露宴での演奏曲は、さんさ時雨や喜代節・・・お立ち酒などがよく歌われますね。
そういえば、秋田船形や秋田おばこを歌ったこともありましたっけ。

たぶん縁起のよい歌であれば、何を歌ってもよいはずですよ。
また結婚式のお仕事こないかなアー(*゚▽゚)/゚

金屏風の前で長持ち唄を歌う私。
和装の花嫁花婿さん。

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