2013年8月8日木曜日

ちゃきり節の故郷







この山の向こうが父母の在所







きゃーるが鳴くんで 雨ずらよ


以前にも書きましたが、私の田舎は静岡なんですよ。今の民謡の世界からすると地味であまりぱっとしないかもせん(笑)なんだ・・ちゃっきり節かあ・・位のものかもしれません。ところが唄えば唄うほどにその良さがわかります。

静岡生まれの私にはお国訛のズラ言葉は最高でーす。・・でしょう。という意味に使います。







民謡の伴奏も譜面で弾くようになって、舞台で演奏され次第に洗練されて、誰もが同じような演奏をすることができます。藤本先生の功積は偉大です。


  更に云えば1970年代からはカラオケブーム到来。猫も杓子も唄う時代となりました。
     大音量のオーケストラの伴奏で唄えば何も怖くないほどです。

かくいうこの私もその頃結構カラオケ行きましたねー。八代亜紀の舟唄とか津軽海峡冬
景色とか・・・。民謡よりうまいかも(笑)

というわけで、やはり民謡を愛好する方が少ない時代なのです。
ただ民謡を今も唄い、聞いて頂き、また教える私はやはり民謡にしかない味わいがあるもの
と信じています。

民謡はごまかせないところが難しいかもしれませんね。あまりに伴奏がひかえ目ですし、
唄の粗がすぐ分ってしまいますから。ですから、声を鍛える必要がありますよ。
でもでも・・・そこが楽しくて苦しくて、面白いところなんですよ。

少しずつ声の出し方、使い方などマスターしていけばよいのです。最初の1曲が唄えれば
しめたもの。古き良き時代に浸れますよ。

私の田舎の唄で代表格はちゃきり節ですが、この歌は北原白秋作詞、町田佳しょう作曲の
新民謡。旧静鉄のCMソングでしたよ。当時は、変な唄と思われていたそうでしたが、
市丸さんが唄って人気ソングに。やはりどんな曲も歌い手次第かも。

5月の末に久しぶりに田舎に出かけました。1番茶を摘んだばかりの茶畑でしたが、また新しい
芽を吹いて・・・滴るような美しさでした。

私も昔馴染みのご近所、親戚の方々にリクエストされて民謡の披露を。正調刈干唄・・・
そしてちゃきり節。

ちゃっきり節は言葉はハキハキと,三味の手をしっかり覚えて、乗っていけば良いのです。
ホントに独創的な民謡ですね。
白秋がなかなか曲ができないでいたとき、宿の女中さんの・・・きゃーるが鳴くんで
雨ずらよ、の一言で歌詞が一晩でできたとか。

川崎桂子民謡おはこ集にも収録されてますのでヨロシク。
      
これは二番茶だけどスゴク綺麗だね



0 件のコメント:

コメントを投稿