2010年10月28日木曜日

【告知】第2回川崎桂子の民謡カルチャー

第2回 川崎桂子の民謡カルチャー
秋の一日、川崎桂子と民謡を唄ってみませんか。唱歌や歌謡曲も唄いましょう!
プログラム
■ 発声の基本
  ひとの身体はよくできた楽器です。その楽器のお手入れをして何時までも良い声で唄いましょう。
発声法をしっかりお教えいたします。
■ 講習曲  チャッキリ節  下総松戸節(川崎桂子作詞・作曲)  喜代節
発声の基本を知ろう
曲のポイントをつかもう
小節の入れ方のコツを習得しよう
曲全体のイメージを理解しよう 

■ お友達の唄 

     豪傑節 鰺ヶ沢甚句 酒田船方節 酒田甚句 正調刈干切唄 本荘追分   
十勝馬唄 武田節 岡崎五万石 新しげさ節
■ みんなで唄おう(全員)
武田節 酒屋仕込唄・四季の唄 荒城の月 旅愁 赤とんぼ・また君に恋してる
■ キングレコード専属 川崎桂子の唄
伊勢音頭 串木野さのさ   その他リクエスト曲
■ と き  平成221128日(日)午後100分~430
■ ところ  松戸市稔台市民センター別館ホール(3階)
■ 主 催  川崎桂子の民謡カルチャー実行委員会
■ 協 力  民謡宮本会 民謡合唱団コアラ 松葉会
■ 伴 奏  三味線 椿 芳二 鶴家奏美 大賀芳百合 尺八 海老江豊允
■ はやし  宮本会 椎根恭子
■ 会 費  1000円(当日可)
■ 参加申込方法と連絡先
電話にて下記へお申し込みください(先着35名様)
川崎 047-342-0256 090-2231-7370
青木 047-341-6788  坂    047-363-6777 

2010年10月14日木曜日

【告知】第62回松戸市文化祭:松戸市民謡連盟大会


第62回松戸市文化祭

松 戸 市 民 謡 連 盟 大 会


日 時   平成22年11月14日(日)午前9時30分開演
場 所   松戸市民会館大ホール 
内 容   民謡コンクール・器楽合奏・合唱・舞踊

宮本会から入賞めざしてコンクールへ8名出場します

合唱コンクールへも出場します(草津節・草津湯もみ唄メドレー)

皆さん応援に来て下さーい!

2010年10月13日水曜日

長持ち唄

歌は世につれ、世は歌につれ・・・・この宇宙時代に民謡とはいかにも古いと思われるでしょうが(笑)
しかし、民謡がのどかに野山に響いていたほんのわずかな以前に、私たちの先祖たちは鍬で畑を耕し、鎌で稲を刈っていたのです。

私たちの世代は、その懐かしい風景を知っている。
コンバインの時代になっても、懐かしさだけは心の中にそっとしまってあるようです。
時代はかわっても、婚礼の席に呼ばれて長持ち唄を、こわれて歌うことがよくあります。そのようなときが、「民謡は日本人の心の故郷」という感慨にひたれるときのような気がします。

結婚式のお仕事はとっても楽しい。

まず若い新郎新婦に会える。それはうれしいことです。
そして、お二人からありがとうといわれるんです。そのときが感激です。

婚礼のハイライトは新郎新婦の入場です。
まぶしいほどの光の中で静かに長持ち唄の尺八伴奏の音が流れ、私にも緊張が走ります。

新郎新婦の、披露宴の入り口から席に着くまでのタイミングを計りながら演奏します。
会場の広さなどもまちまちなので、事前にリハーサルも行うんですよ。

披露宴での演奏曲は、さんさ時雨や喜代節・・・お立ち酒などがよく歌われますね。
そういえば、秋田船形や秋田おばこを歌ったこともありましたっけ。

たぶん縁起のよい歌であれば、何を歌ってもよいはずですよ。
また結婚式のお仕事こないかなアー(*゚▽゚)/゚

金屏風の前で長持ち唄を歌う私。
和装の花嫁花婿さん。

2010年10月5日火曜日

作詞作曲・下総松戸節

9月12日に日本郷土民謡協会千葉県連合大会が開催され
宮本会からも7人のお弟子さん達がコンクールに出場しました。

今回の成績は3名が入賞。

松戸市内よりもさらにレベルの高いコンクールでの入賞だけに
会員一同おおいに意気が上がりました。

ところで、千葉県連合大会には、千葉県の民謡だけを唄い競う「菜の花杯争奪戦」という部門があり
私の作詞作曲した「下総松戸節」で出場したお弟子さんが、第三位に入賞したのです。

日頃の練習が入賞というかたちで報いられるのは
本人はもちろん私にとってたいへん嬉しいことです。

特に今回の「下総松戸節」は、私が作った民謡という意味もあって
二重の歓びを感じています。

そこで今日は、その「下総松戸節」について
お話をさせていただきます。

東京育ちの私が松戸に住むようになって、早くも40年からの歳月が過ぎましたが
10年ほど前、地元に唄いつがれた民謡がないことに気がつきました。

私にとって、生まれ故郷の静岡、子供から青春時代を経て大人になるまでの東京が、第一、第二の故郷とすれば
それ以後一番長い年月住んでいる松戸は第三の故郷であり

まして私の二人の子供達にとっては、松戸はまぎれもなく第一の故郷なのです。
その自分や次世代のために故郷の民謡が欲しいとの思いがつのり、出来上がったのが「下総松戸節」なのです。

幸いにも斯界の神様ともいわれる巨匠・千藤幸蔵先生に、親しく教えを請う機会にも恵まれ
編曲もしていただき、3年前の春にキングレコードから発表させていただきました。


2007年発売4月発売

タイトルの「下総松戸節」は私の第1作
「野馬捕り唄・のまどりうた」は、その後に作詞作曲し、やはり千藤幸蔵先生に編曲していただいた第2作目。

大昔から松戸を中心にした下総台地は野馬の放牧地帯で
とくに江戸幕府ではこれらを天領として、野馬の生産に力を入れていました。

野馬を生け捕りにする作業は、野馬捕りと呼ばれており
その勇壮なさまを唄った、リズム感にあふた元気の良い唄です。(他の機会にご紹介しますね)



それでは、「下総松戸節」の歌詞をご紹介しましょう
1番から7番までありますので、各々に簡単な解説も加えておきます

1 ハアー ここは松戸よ 江戸から六里 (ハーヨイトナ ヨイトナ)
  葦の風吹く 納屋の河岸 (ハーヨイトナ ヨイトナ)
  鳴いて (ソレ) くれるな 波千鳥 (ハーヨイトナ ヨイトナ)


解説 松戸宿は旧水戸街道の宿場町として発達しましたが
    江戸川の水運にもめぐまれ、納屋河岸(なやがし)付近はおおいに栄えました


2 ハアー 帆かけ積荷の 高瀬舟行くよ
  上り下りの にぎやかさ
  恋し平潟 灯が招く


解説 その海運を担った舟が高瀬舟
    納屋河岸付近の一角に平潟(ひらかた)とよばれる遊郭も存在しました


3 ハアー 風早お宮の 大杉さまよ
  影はどこまで 願かけに
  偲ぶ想いは 露の花


解説 北松戸の風早神社には大杉の伝説が残っています


4 ハアー 江戸見坂きて 日も暮れかかる
  萬満お寺の 鐘を聞く
  西の空見りゃ 茜富士


解説 馬橋から八ヶ崎近辺にかけての急坂を上ると富士山がよく見えたそうで
    その坂は江戸見坂と呼ばれています
    また、萬満寺は鎌倉時代に創建された古刹で、重要文化財指定の金剛力士像があります


5 ハアー 筑波はるかに 御料の牧よ
  駒が勇めば 花が散る
  勢子も木陰で 一休み


解説 野馬の放牧地は小金牧と呼ばれ
    現在でも、小金原団地などの地名として残っています


6 ハアー 杜が見えます 本土寺さまよ
  夏はあじさい 秋もみじ
  参るその日は ご縁日


解説 いちめいアジサイ寺とも呼ばれる本土寺
    時期にはたくさんの観光客でにぎわいます


7 ハアー 小金お城は 三万石ござる
  下谷たんぼに 紅緒笠
  踊る乙女の 品のよさ


解説 戦国時代に小金城に拠ってこの地方を治めた高城氏
    江戸川流域の肥沃な土地は3万石あったそうです


というわけで、私の作詞作曲した「下総松戸節」が千葉県民謡として
たくさんのみなさんに唄っていただけるように、ますます頑張りたいと思います

どうぞよろしく