2010年9月10日金曜日

発音・発声研修会


各地の民謡団体などから民謡の講師を依頼されることがあるがテーマはほとんど民謡の唄い方(曲の特徴や、小節の入れ方)などの技術的についてのことが多い。

ところが、今月の5日(日)に講師として招かれた埼玉県の三郷市民謡連盟研修会で求められたのは民謡の「発音・発声」について勉強したいということでした。

会員のみなさんは、長年自己流の発音・発声に頼っているいるうちに加齢とともに、きれいな声が出にくくなっていることに気がついたそうです。

発音・発声の大切さを、お弟子さんに日頃からやかましく教えている私としてはこの基礎から勉強したという三郷市民謡連盟のみなさんの熱意に感激し、入念な準備をして勇躍して望みました。

研修の場所は戸ヶ崎コミュニティーセンター。
研修をうける方々は連盟の会員さんで約100名ほどでした。

時間はぴったり1時間、中にはお弟子さんをもった先生方も混じっていて非常に熱心にお話を聞いて下さり、私にとってもとても充実感のある講習でした。

ではこのページでも発音・発声のミニ講座を開き発音・発声の簡単な勉強をしてみましょう。



発音・発生器官の概略図

日頃からのみなさんからの素朴な質問にお答えする方式でわかりやすくご説明します。

Q 声っていったいなんだろう?

A  声の素は肺からはき出される息(空気)です。

Q それで?

A 肺からはき出された息(空気)が声帯を振動させて声になります。

Q 人によって声の質が違うのはなぜ?

A 人それそれに口腔や鼻腔の形が違うし、息をはき出すために使う筋力に差があるからです。

Q もっと良い声になれますか?

A 努力すれば誰でも良い声の持ち主になれます。

Q 年をとってもだいじょうぶ?

A 声帯は70才まで年をとりにくい器官といわれており
  正しい発声法をマスターすれば、それ以後も年をとりにくいそうです。

Q 人間の身体は高級な楽器だと聞きましたが、ホント?

A まったくその通りです。声の高さや量や質が人によって異なる複雑で高度な楽器ですね。
  ただ、生きた楽器なので調子が良いときもあるし、悪いときもあるので、お手入れと調律に気を配ってあげましょうね。

Q 歌うときに息は口から吸うの、それとも鼻から?

A 鼻から7分、口から3分の気持ちで息を吸うのが正しい呼吸法です。

Q 民謡は「腹から声を出す」と言われますが、具体的によくわからない?

A 腹筋や背筋の力で肺からでる息(空気)の量を調節するため
  このような「腹から声を出す」という表現になるわけですね。

  ちなみに、肺は胸から背中まで達するおおきな器官なので
  「背中」に空気を入れる意識を持つとたくさんの息(空気)を吸うことがでます。

いかがですか、みなさんおわかりになりましたか?
この発音・発声は民謡の基本ですから、また機会をみて少しずつお教えいたします。

それではよろしく☆(^∀^)ノ~~ 

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